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あなたを守れるのはあなた自身です。

こんにちは、リーガルフェイス名古屋事務所の岩井です。

社員旅行のお話の続きみたいになりますが、

スキーのゲレンデでコース外に誤って飛び出てしまい転落事故を起こしたら

どうなるのだ・・・。

スキー場運営会社に損害賠償請求などというのは可能なのかどうか。

という最近僕のなかで知っておきたいお話。

というのも、この間の社員旅行での初心者コースでのことです。

初心者コースなのに幅員はわりと狭く、片方は壁、片方は崖。

壁側は雪のクッションがあるにしても、

崖側は、頼りない棒がときどきあるだけ。

スピードもわりと出る傾斜だったと思われる。(素人感覚)

「網とか無いんだ・・。普通に転落可。ふつーに落ちる。

雪国は本当の初心者を知らないのか。

あんまり人滑ってないし、この豪雪で転落したら

5分もすれば、ゲレンデの一部になるわ。」※なお、豪雪っぷりは前回の記事

とかゲレンデをディスりつつスキー場管理者の設置・管理の瑕疵は

問題にならないのか考えておりました。

スキー場における営造物責任等が問題になる場合、

スキー・スノボそれ自体危険なスポーツと考えられているため、

一般的に自己責任の見地からスキーヤーの過失割合が、

高くなりやすいそうです。

つまり、瑕疵を指摘する前に

お前がもっとしっかりしろと言われるのです。

判例ではさらに、

滑走中は先の状況に注意を払い、

なるべく本来のスキーコースから外れないように維持しなければならない。

進行先の状態が滑走に適さない箇所であるようならば、

その方へは向かわないようにして滑降するよう努めるべき安全注意義務がある。

と言及しております。

よって、賠償請求したところで、特段、設置・保存に瑕疵はなかったとして、

退けられる可能性は大いにあります。請求できたとしても、

特段事情がない限り、過失相殺でかなり減額されるでしょう。

初心者の方にとっては、酷な話ではございますが、

くれぐれも滑れないくせに、みんなにつられて

リフトに乗り込むことのないよう、気をつけてください。

リフトに乗り込む事自体が過失になっちゃいます。

そして崖へ向かって滑走するのは危険ですので、

ひたすら壁ドンしましょう。

ちなみに上級者コースなんかは、

人情のかけらもありませんでした。

超急斜面で周りは崖っぷち。誰でも簡単に勢いよく落ちられます。

もし落ちようが、スキー場運営会社は「お疲れ様でした。」

の一言で済ませてしまうのではないか、

と不安になるぐらい、殺伐とそこには坂と崖、がありました。

自分の能力を把握した上で、適切なコース選びをしましょう。

あなたを守れるのは、あなた自身です。

このスローガン、スキー場のトイレとかに貼って欲しい。

こんな感じで。

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