1. 相談の背景
多肢にわたる相続財産の相続手続
税理士事務所からご紹介いただいたA様は、亡くなられたお母様の相続財産の種類が多肢にわたり、途方に暮れていらっしゃいました。
A様にはご兄弟はなく、お父様は数年前に亡くなられているため、相続手続はおひとりで進めなければならない状況です。
ご生前のお母様はアクティブな方で、複数の不動産や預貯金・有価証券等の金融資産のほか、複数台の自動車、ゴルフ会員権などもお持ちでしたので、弊所の「相続手続おまかせプラン」をご案内し、法定相続人の確定から各種相続手続の代行までご依頼いただきました。
2. 相談に対する弊所の対応
法定相続人の特定を行い、多種多様な相続手続を行いました。
まず、お持ちいただいた戸籍等を法定相続人を確定しました。また戸籍等を法務局に提出し、法定相続情報一覧図の申出を行いました。
次に、不動産については登記事項証明書等や名寄帳及び固定資産税評価証明書を、金融資産については各金融機関から残高証明書等を取得し、相続財産を特定しました。
その後、不動産の相続登記申請や金融資産の相続手続を行いました。預貯金は全て解約しました。
株式については一部の株式については名義変更し、一部の株式や投資信託等はご売却を希望され、弊所にて代行いたしました。
株式の名義変更では、一部の株式の「簿価」(取得単価)がついていない状況だったため、証券会社に異動証明書を提出し、簿価付けの申請も代行いたしました。
また、ゴルフ会員権についてご売却を希望されましたので、名義変更、売却先のご検討相談、売却手続代理、売買代金・預託金の代理受領を行いました。
このほか自動車の名義変更手続は、グループ内の行政書士法人にて行いました。
また、火災保険契約の名義変更及び電気・ガス・水道・電話(インターネット回線含む)等の公共サービスの解約・名義変更手続や、クレジットカードの解約手続についても、代理申請できる手続は弊所にて行い、相続人からの申請が必要な手続は、スムーズに申請できるよう書類取得や記入方法の事前聞き取りなどを行いサポートしました。
3. 結果
相続税の納付代行を含め、すべての手続を無事完了いたしました。
最後に、弊所の預り口座で保管させて頂いていた金融資産の解約金及びゴルフ会員権の売却代金等から、相続税の納付代行を行い、A様の銀行口座にお振込しました。
A様からは、専門家に任せて本当に良かったですとのお言葉をいただきました。