相談事例 メインビジュアル

CASE

相談事例

遺言執行者としての相続手続き

遺言執行者としての相続手続き

1. 相談の背景

公正証書遺言で遺言執行者として弊所を指定した方がお亡くなりになられた。

 

本件は、生前に被相続人ご本人から「自身の意思を確実に反映した形で相続を整理しておきたい」とのご相談をいただいたことから始まりました。

 

弊所では、遺言の目的や想い、相続人との関係性、財産構成などを詳しく伺い、公正証書遺言の作成をサポートしました。

遺言書には、相続財産の分配方法に加え、弊所を遺言執行者に指定する旨が明記されており、ご本人も「これで安心できる」と安堵された様子でした。

 

ご本人がご逝去された後、相続人の一人の方から弊所にご連絡がありました。

生前に遺言作成をお手伝いした経緯をご存じであったこと、また遺言書に弊所が執行者として指定されていたことから、「遺言に基づく手続きをお願いしたい」とのご相談を受けました。

ご本人の意思を尊重し、遺言に則って速やかに執行業務を行うこととなりました。

2. 相談に対する弊所の対応

遺言執行者としてのお手続き

 

公正証書遺言であったため、家庭裁判所での検認手続きは不要で、すぐに執行業務に着手することができました。

 

まずは遺言の内容を再確認し、記載された財産や分配方法に漏れや曖昧な点がないか精査。

続いて、預貯金、有価証券、生命保険など、被相続人の財産調査を行い、財産目録を作成しました。

 

相続人の皆様に対しては、遺言書の内容を対面で読上げ、その後は、財産目録、執行通知等を文書で通知。

また、相続税がかかるお客様でしたので、税理士とも連携しながら、手続きを進めました。

相続人からのご質問には丁寧にお答えし、全員の理解とご協力を得ることができました。

 

必要書類の収集から完了まで一貫して実施。

預貯金の払戻しや株式の名義変更なども、弊所が遺言執行者として直接対応しました。

さらに、役所への届出といった付随手続きも弊所で代行し、相続人の皆様の負担軽減に努めました。

3. 結果

執行業務の手続き完了

 

すべての手続きは約8ヶ月で無事に完了しました。

遺言に記されたご本人の意思は的確に実現され、相続人間に争いもなく、円満な形で財産の承継がなされました。

相続人の中には遠方にお住まいの方もおられましたが、郵送やオンラインでのやりとりを活用し、スムーズな進行が可能でした。

 

「生前に遺言を準備してくれていたおかげで安心して手続きが進んだ」「事務所が一貫して対応してくれて心強かった」とのお言葉を頂戴し、私たちも司法書士法人としての責任とやりがいを改めて実感しました。

今後も、遺言作成から執行まで一貫したサポートを通じて、ご依頼者様とそのご家族に安心を提供できるよう努めてまいります。

一覧へ戻る