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2014/12/19

名古屋支店

海外在住でも印鑑証明書が取れる!?

不動産の売買で、売主の方がフランスに在住している案件がありました。

不動産を売買する場合の所有権移転登記には、原則として売主の印鑑証明書が必要となります。
しかし、印鑑文化は万国共通のものではありません。
むしろ、印鑑制度を採用している国は今のところ日本、韓国、台湾くらいしかありません。(しかも韓国では印鑑制度を廃止する方向に動いています。)
それでは印鑑制度のない海外在住の人が日本の不動産を売却する場合はどうすればいいのか。
そのような場合、印鑑証明書の代わりになるものとして、在外公館にてサイン証明書(署名証明書)を取得することが出来ます。

で、今回もサイン証明を取ってもらうことになるんだろうなと思っていたところ、なんと売主さんが印鑑証明書をもっているとのこと。

えっ、フランスって印鑑制度あるの!?うそやん!?
と思って調べてみると、どうやらフランスの在外公館では印鑑登録および印鑑証明書の発行ができるようです。
在フランス日本国大使館のホームページにもしっかり載ってました。

じゃあ、他の国はどうなの?という疑問が当然出てきます。

外務省のホームページには、
「 在外公館でも印鑑証明を取り扱っていますので,同証明を希望される場合には,申請先の在外公館に必要書類等あらかじめお尋ねください。」
との記載。
これを見るとどこの国でももらえそうな気はしますが・・・。
でもたいていの大使館のホームページには載ってないんですよね。

ホームページで印鑑証明書の取り扱いを明記している在外公館は以下の通り。

フランス オランダ 中国 カンボジア(特例) シンガポール(特例) タイ
韓国 ボスニア・ヘルツェゴビナ モナコ トルコ ヨルダン チュニジア
ブルキナファソ(どこだよ) マダガスカル(まだ助かる!) モーリシャス コモロ

※(特例)と書かれているのは印鑑証明書を取り扱うのは特例である旨の記載がある国です。

うーん、なんの共通性も見当たりませんが、少なくとも上記の国では印鑑登録、印鑑証明書の発行ができそうです。
参考になれば幸いです。

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