取引先との関係で、名古屋だけでなく京都や大阪などの関西方面へ行くことが多くなってきました。
朝から新幹線に乗って立会に向かうのはちょっとした旅行気分でもあり、やり手のビジネスマンになったような気分にもなったりします。
さて、狭い日本といえど場所が変われば文化も異なります。
これは登記業務に関しても言えることでして、地方によって業務の進め方や登記についての習慣が異なることがよくあります。
例えば、新しく家を購入した方の登記の住所について。
名古屋や関東では、大体の場合引っ越した後の新しい住所で登記をします。
なので、不動産の所在と住所が同じ場所になることがほとんどです。
一方、京都などでは、引っ越す前の住所で登記することが多いようです。
この場合、お客さんは後日新しい住所への変更登記をすることになります。
本来的に考えれば、通常、登記を申請する決済日には引っ越しはしていないので、引っ越す前の住所で登記するのが正しいように思います。
しかし、住宅ローンの契約の時点で新しい住所に住民票を異動するよう銀行が求めることが多いことなどから、便宜、引っ越す前に住民票を新住所に移す習慣があるのです。
登記的に言えば、新しい住所で登記しておけば別途住所変更登記がいらなくなるし、減税のための住宅用家屋証明書も取得しやすい(住んでいるのが明らか)ので、新住所で登記する方が都合がいいのかなぁと思います。
ほかにも色々と異なる習慣があるのですが、それはまた次の機会に。
いつもは比較的のんびりしている名古屋事務所ですが、ここ最近はやけに忙しいです。
仕事があるというのはありがたいことなので、頑張ってこの時期を乗り越えていきたいと思います。