こんにちは!名古屋支店のOです。
今回は5月下旬から6月末に実施された特別研修をテーマに書こうと思います。
特別研修とは、司法書士が簡易裁判所での訴訟代理業務を行うために必要な知識や能力を習得するための研修で、この研修をすべて受講すると「簡裁訴訟代理等能力認定考査」という試験の受験資格を得ることができます。
そして認定考査に合格すれば、実際に「認定司法書士」として簡裁での訴訟代理人としての業務(訴額140万円以下のものに限る)を行うことができます。
弊所では訴訟代理業務をほぼやっていないため、正直すぐ実務に繋がる資格ではないのですが、司法書士の8-9割は受ける試験と言われており、例に漏れず私も受けることにしました。
ただこの認定考査、誰でも合格するわけではなく、司法書士の中でも例年7割程度の合格率ということで、ちゃんと勉強しないと合格できない試験なのです。
さて本題の特別研修について、スケジュールや内容は地方ごとで異なるようなので、あくまで中部地区で行われたものとして参考程度にお読みいただけると嬉しいです。
まず、研修開始から6月中旬まではzoomでチューターと呼ばれる司法書士や講師である弁護士の講義を受講します。
今まで訴訟業務をやったことがないので司法書士試験の民事訴訟法の知識しかないのに、「この訴訟物は?」「この要件事実は?」など聞き慣れない単語が飛び交い、初回の講義の後とてつもない疲労感を覚えました。
この研修は事務局が推奨するテキストを自分で買って事前に予習を行わなければいけないのです。
この内容を1ヶ月やるのか…と不安でしたが、慣れないなりに毎授業前に予習を行い、2回目以降の講義からはなんとか食らいつくことができました。
そして6月中旬以降になると対面での講義が始まります。5名程度の班に分かれて訴状や答弁書を作成したり、大学の模擬法廷を借りて模擬裁判も行いました。
研修は主に土、日、月で行われるため普段の仕事と両立するのは体力的にも精神的にもかなりしんどかったのですが、班のメンバーをはじめ同期の皆と協力しあい、時には飲みに行ってストレスを発散させながら研修最終日まで走り抜けることができました。
長かった研修がやっと終わったと思えば、9月中旬に行われる認定考査のために引き続き勉強しなければなりません…あと1ヶ月ほどの辛抱なので頑張ろうと思います(汗)
ここまでお読みいただきありがとうございました!
暑い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。