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土地家屋調査士に求められるスキルとは

土地家屋調査士法人リーガル・フェイス大阪支店の尾島です。

今回は土地家屋調査士の仕事のなかのひとつ、境界確定測量お隣さんとの土地の界をはっきりさせる測量)のお話をしたいと思います。

 

地域での難易度に差があり、関西圏の中でも大阪は、筆界特定制度(何らかの理由により境界が決まられないとき、法務局に境界を決めてもらう制度)の制度利用率が、

全国トップの全体の約10%を占めていることから見ても、境界確定測量の難易度が高い地域といえます。

これは、各人が自分の主張をはっきり言えるということですから、その分、お互いの主張を積み重ねた結果で決まった境界は、後日異議が出にくいことでもあります。

 

私たち土地家屋調査士は、『公正』に仕事をしなさいと法律に書かれています。

これは、依頼者とお隣さんの間に立って境界を決める場面で、どちらか一方の主張だけに耳を傾けて仕事をしてはならないということです。

 

あくまで、中立で公正な第三者の目線で、境界に関する資料や現在の占有状況、過去の占有状況、地域の慣習etcをもとに、様々な調査と測量で土地家屋調査士が境界を判断し、依頼者・お隣さんと話し合いを積み重ね、『真の境界』を導きだし、今後のために境界確定書を作成し、残るようにします。

 

ですが、お仕事というのはご依頼があって発生するものです。

依頼者からすれば、『費用を払っているのは私なのだから、私の主張に沿うようにしてほしい』というお考えは、当然だと思います。

 

このような、依頼者の希望(主張)とお隣さんの主張が食い違う状況が起きたときに、

仕事を行う土地家屋調査士個人の話し合うスキルによって、結果が大きく変わってきます。

 

話し合い方が少しズレ出すだけで、筆界特定制度を利用しなければ解決しない事態になり、完了まで平均10か月かかる筆界特定制度の利用は、依頼者の経済的損失も大きく、土地家屋調査士個人の話し合うスキルの差が、結果に大きな違いを作ります。

 

私たち土地家屋調査士法人リーガル・フェイスは、このような場面で、

『説明すること・話し合うこと』に全スキルを集中させ、依頼者・お隣さん双方にご納得していただける仕事をしたいと、日々 各担当者がスキルアップを行っています。

 

主要都市で数多くのお仕事にかかわれ、在籍者も多い土地家屋調査士法人の強みを生かし、三人寄れば文殊の知恵の言葉のように、すばらしい知恵を出せて、境界確定測量を行った結果、依頼者とお隣さんが同じ地域の住人として、日々平穏に生活できることが、境界確定測量の一番の成功だと思っています。

 

以上、土地家屋調査士法人リーガル・フェイス大阪支店の尾島でした。

 

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